文系院卒の理系転職日記

【ママ】#8 ChatGPTに壁打ちしながら開業届を出した話

文系院卒の理系転職日記

この夏、ついに開業届を出しました。……と書くとスムーズに聞こえますが、実際は疑問だらけでした。
「オンラインで出せるらしいけど、どこで?」と検索して、最初に見つけたのがマネーフォワード開業届。もともと家計簿でマネーフォワードMEを使っていたので、「同じ会社なら大丈夫かな」と思って試してみることに。
ただ、やってみると次から次へと分からないことが出てきて、最終的にはChatGPTに壁打ちしながら一歩ずつ進めました。


マイナカードの暗証番号でつまずく

最初の壁はマイナンバーカード。ログインに必要なのは2種類の暗証番号で、これを思い出すのに時間がかかりました。

  • 署名用電子証明書パスワード(6〜16桁の英数字)
  • 利用者証明用電子証明書パスワード(数字4桁)

「そんなにあったっけ?」と混乱しつつ、財布の奥からカードを取り出して記憶を掘り起こし。正直、ここが一番疲れました。

補足:
署名用=e-Tax送信時の電子署名に使用
利用者証明用=各種サービスのログイン・本人確認に使用


利用者識別番号って何?

次に出てきたのが「利用者識別番号」。最初は「マイナンバーと同じ?」と思ってしまいましたが、ChatGPTに聞いて即解決。

要点:利用者識別番号はe-Tax専用の16桁ID。マイナンバーとは別物で、マイナポータルから数分で発行できます。

実際にやってみたら本当にすぐ発行できて拍子抜け。これがないと始まらないのに、存在自体を知らないままの人も多そうです。


青色申告65万円控除の謎

開業届の入力自体はスムーズ。屋号や事業内容はこんな感じで入れました。

  • 屋号:Omuta creative
  • 職業:Web制作・Webデザイン
  • 事業内容:HP制作、WordPress構築、Webライティング

ただ、青色申告のところで迷子に。私は「65万円控除」を選びたかったのに、画面に出てきた選択肢は「55万円控除」と「10万円控除」だけ。
「え、65万円はどこで選ぶの?」とChatGPTに聞いたら、こういう仕組みでした。

要点:青色申告の控除は申請書で「65万円」を選ぶのではなく、55万円控除が基本。そこに複式簿記+e-Taxでの電子申告が加わると自動的に65万円控除になります。

なるほど、申請書に「65万円」は出てこないわけだ、と納得。


受付印がない? → 受信通知PDFが控え

提出ボタンを押すとあっさり「送信完了」。でも不安。「受付印がないけど、本当に大丈夫?」
またChatGPTに聞いたところ、電子申請では紙の受付印は付かないのが普通で、代わりに「受信通知(受付結果)PDF」が公式の証明になるとのこと。
保育園の申請や銀行口座開設で求められるのもこのPDF。忘れずダウンロードして保存しました。


書類の整理(フォルダ分け)

「何を、どこまで保存しておけば安心?」という問いには、次のセットを勧められました。

  • 開業届の提出控えPDF
  • 受信通知(受付結果)PDF(=受付印の代わり)
  • 送信完了画面のスクリーンショット(任意)
  • XML(提出データそのもの。読みにくいけれどバックアップ用に)

私はMacの「確定申告」フォルダにまとめ、Google Driveにもコピーして二重保管しています。実際のフォルダはこんな構成にしました。

確定申告関連/
└── 2025/
    ├── 開業届/
    │   ├── 20250828_開業届_提出控え.pdf
    │   ├── 20250828_開業届_受信通知.pdf
    │   └── 20250828_開業届_受信通知.xml
    │
    ├── 領収書・請求書/
    │   ├── 2025_01_サーバー代.pdf
    │   ├── 2025_02_ドメイン更新.pdf
    │   └── …(月ごとに保存)
    │
    ├── 経費関連/
    │   ├── 光熱費/
    │   ├── 通信費/
    │   ├── 交通費/
    │   └── その他/
    │
    ├── 申告書控え/
    │   ├── 2025_確定申告書控え.pdf
    │   ├── 2025_青色申告決算書.pdf
    │   └── 2025_受信通知.pdf
    │
    └── メモ/
        └── 按分計算メモ.xlsx  (家賃や光熱費の按分率など)

開業後の運用(毎月のミニ習慣)

開業届を出したら終わり、ではなく、日々の経理をラクにする下準備も大切。マネーフォワードMEの明細で「確定申告スイッチ」を使い、事業用だけを申告側に流すようにしています。

  • サーバー代・ドメイン代 → 全額ON
  • ネット回線・電気代 → 按分してON(仕事部屋の面積や使用時間で割合を決める)
  • 交通費 → 仕事の移動だけON

これを月1回まとめてやるだけで、確定申告期の負荷が全然違います。


赤字が続いたらどうなるの?

最初は投資が先行して赤字になりがち。ここも不安でしたが、ChatGPTの答えはシンプルでした。

  • 青色申告なら赤字を3年間繰り越し可能(翌年以降の黒字と相殺できる)
  • 給与所得との損益通算も可能(事業性の説明は必要)

制度を知っているだけで、心理的なハードルがだいぶ下がりました。


実際の流れ(ステップごとに)

Step 1:準備(マイナカードと暗証番号)

  • 署名用電子証明書パスワード(6〜16桁の英数字)
  • 利用者証明用電子証明書パスワード(数字4桁)

どちらか一方でも思い出せないと先に進めません。私はここで一番時間がかかりました。

Step 2:e-Taxの利用者識別番号を発行

マイナポータルにログインし、e-Tax連携から16桁のIDを発行(数分で完了)。マイナンバーとは別物です。

Step 3:マネーフォワード開業届で入力

「開業届 オンライン」で検索して出てきたマネーフォワード開業届に入力。

  • 屋号:Omuta creative
  • 職業:Web制作・Webデザイン
  • 事業内容:HP制作、WordPress構築、Webライティング

青色申告承認申請書も同時に作成・提出。画面上の選択肢は55万円控除/10万円控除ですが、複式簿記+e-Tax提出で実際の申告時に65万円控除になります。

Step 4:e-Taxで送信

マイナカードで認証して送信。紙の受付印は出ない代わりに、「受信通知(受付結果)PDF」が公式の証明になります。

Step 5:証明の保存とフォルダ分け

  • 開業届の提出控えPDF
  • 受信通知(受付結果)PDF
  • 送信完了画面のスクショ(任意)
  • XML(提出データ)

Macの「確定申告」フォルダに保存し、Google Driveにもコピー(可能なら印刷して紙でも保管)。


まとめ

  • 開業届はオンラインで提出可能(税務署へ行かなくてOK)
  • 青色申告は55万円が基本複式簿記+e-Tax65万円控除
  • 電子申請は受付印なし。受信通知PDFが控えになるので必ず保存
  • 書類はフォルダ分け+クラウド保管で迷子防止
  • 経費管理はマネーフォワードMEの「確定申告スイッチ」月1習慣化

最初は不安でも、ChatGPTに壁打ちしながら進めれば、ちゃんとゴールできます。これから開業するママ・パパの背中を少しでも押せたら嬉しいです。

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