転勤で環境が変わるたびに、妻の生活やキャリアは大きく揺さぶられます。
「育児と学習をどう両立するのか?」——その問いは、家族全体に関わるテーマです。
この記事では、転勤族ママが実際にどうやって1日のスケジュールを作っているのか、リアルな体験を紹介します。
学習を続けるための工夫|転勤ママのリアル
引っ越し・転園・転職活動が定期的に訪れる暮らしの中で、子どもの生活リズムを安定させることが、学習を継続するための大きな鍵だと気づきました。
- アウトプット前提のインプット:情報収集は記事にすることを前提に。保育・転居・就労の情報はNotionに整理し、ブログへ反映。
- 集中環境の自前化:キッチン横にワークスペースを設置し、デュアルモニターを活用。生活動線の中に「すぐ座れる席」を作る。
私の1日タイムライン(平日)
- 04:00 起床 / 学習(コーディング・ブログ執筆)
- 06:00 ランニング(約10分)・身支度
- 06:30–07:30 夫と次女の出勤・登園送り出し
- 07:30–08:30 長女の準備・登園(※姉妹は別園、車で約30分)
- 09:00–13:00 勤務(勤務なしの日は学習)
- 13:00–14:15 家事
- 14:15–14:45 学習(復習・メモ整理)
- 14:45 出発 → 15:15 次女お迎え → 15:45 長女お迎え
- 15:45–17:00 子どもと遊ぶ
- 17:00 夕食づくり / 18:00 夫帰宅
- 19:00 入浴
- 20:00 家族時間・家事
- 21:00 就寝
ポイント:学習は朝(04:00–06:00)と昼(14:15–14:45)の“固定スロット”に集約。夜は「子どもがいる時間は仕事をしない」と決め、家族の時間を守る。
朝・昼・夜のスキマ時間活用法
朝(04:00–06:00)|ゴールデンタイムは最初に確保
子どもが確実に寝ている時間帯。思考を使う作業(コーディング、構成づくり、長文執筆)をここに集中します。前夜のうちに「開くNotionページ」や「編集するファイル」を決めておくと迷いが減ります。
昼(14:15–14:45)|30分の“つなぎ学習”
復習・メモ整理・翌朝のToDo準備などの軽作業に限定。学習ログ(Googleスプレッドシート)に記録して、翌朝の立ち上がりを速くします。
夜(就寝前)|あえてやらないという戦略
寝かしつけ後の学習は不安定だったため中止。夜は休息と家族時間に徹し、翌朝の集中力を温存します。
転勤族ならではの制約と、その乗り越え方
- 生活リズムの再構築が頻発:転居・転園のたびに子どものスケジュールが崩れ、学習習慣も崩れる。
→ 朝の2時間だけは死守し、完全再開を焦らず、できることから少しずつ再開。 - 保育制度に左右される時間配分:一時預かりや延長保育がある地域では昼の学習を追加。制度が少ない地域では朝に全振り。
- 夫の育児参加が減る転勤期:その分を見越して、早朝の専用時間を先に確保。
「ここはうまくいった」実感と、失敗からの学び
- 夜学習をやめて朝に一本化 → 平日・休日に関係なく学習が安定。
- 昼の30分ログ → 翌朝の起動が早くなり、迷いが減少。
- 転勤直後の混乱 → 再開の最小単位(例:ノートを開く/昨日の部分を少し直す)を決めると復帰がスムーズ。
家族で時間設計をアップデートする(私の考え方と実践)
- 働き方の発想を逆転: 以前は「仕事に家族を合わせる」のが当たり前だと思っていました。 でも転勤と育児を経験する中で、逆に「家族のリズムに仕事を寄せられないか」と考えるようになりました。 例)給与は変えずに勤務時間だけ短縮できないか、労働時間を朝と夕方に分散できないかなど。 完璧にはいかなくても、選択肢を一緒に検討するだけで安心感が増します。
- 再構築期を見込む: 引っ越しや転園でスケジュールはどうしても崩れます。 「乱れるのは前提」と割り切り、朝の2時間だけは動かさない固定スロットに設定。 夜はあえて学習を入れず、家族との時間に充てることで、学習の再スタートがスムーズになります。
- 学習再開のルール: 転勤期は「机に座るのすらおっくう」になる日もあります。 そんなときは「同じ席に座る」「昨日直した部分をもう一度見る」といった小さな行動から再開。 成果を出すより「再開できた」という感覚を大事にしています。
- 保育制度に応じて切り替え: 自治体や園によって保育制度は全く違います。 一時預かりや延長保育がある地域では昼に“つなぎ学習”を追加。 制度が使えない地域では、朝の時間をフル活用するよう切り替えます。 「制度に自分を合わせる」意識で、無理を減らしています。
- ツールで可視化: 情報の整理にはNotion、進捗管理にはスプレッドシートを使っています。 「今日は進まなかった」と思う日でも、ログを見返すと積み重ねが目に見えるので自己嫌悪が減ります。 見える化は続けるための“心の支え”になります。
まとめ|時間は「見つける」より、先に「確保」する
- 朝(04:00–06:00)を核に、昼30分でつなぐ。夜は回復に回す。
- 転勤・転園期は再構築期ととらえ、できることから再開する。
- アウトプット前提のインプットとログ化で、継続の摩擦を減らす。
時間は、余ったから使うのではなく、先に確保するから使える。転勤族でも、育児中でも、この順序を守れば学習は続けられます。
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