#12|10月スタート:SAP学習と育児の両立、最初の一週間
10月に入り、いよいよSAPの学習がスタートした。ずっと「いつかやってみたい」と思っていたIT分野に一歩踏み出し、ようやく自分のキャリアの方向性が定まったような気がしている。「もう、あとはやるだけだ」と思えたその瞬間、少しワクワクしていた。
学習の始まり
まだWindowsPCが届いていないため、本格的な実習はこれから。この一週間は「共通科目」と呼ばれるビジネス基礎やIT基礎の講義を受けた。教材は、思っていたより“勉強感”がなく、まるでラジオを聴いているよう。BGMの使い方が絶妙で、講師の声も心地いい。調べてみると、DJとしても活動されている方だった。「講義なのに癒やされる」という、ちょっと不思議な時間だった。
学習時間の確保
今週は、平均して1日2時間ほど勉強した。朝4〜5時に起きて、6時までの静かな時間が自分の学習タイム。日中は仕事と育児、夕方は公園やお迎えなどでバタバタするため、“朝に進める”しか方法がない。
家事も工夫している。例えば、夕飯は蒸籠(せいろ)を使って一気に数品をまとめて調理。下ごしらえをしておけば、帰宅後は蒸すだけで完成する。もう一つの工夫は、ルーティンの確立。特に子どもが寝る時間を固定することが、学習を続ける鍵になっている。
育児との葛藤
長女は3歳10ヶ月、次女は1歳1ヶ月。今までは次女の動きがゆるやかで、長女がパパママを独占できていた。しかし最近、次女が成長して活動的になり、長女がストレスを感じ始めた。癇癪が増え、体調も崩れがちに。「学びたいのに、家の空気が乱れている」——そんなジレンマを感じた一週間だった。
そこで、思い切って部屋の間取りを変更。長女が一人になれる“避難スペース”をつくり、家事効率化と次女の睡眠ルーティンを整えることで、長女とゆっくり過ごす時間を取り戻した。最近では、長女の顔つきが少し落ち着いてきたように思う。
難しかったことと手応え
一番つらかったのは、長女の赤ちゃん返り。けれど、彼女の不安や寂しさにじっくり向き合ったことで、家の空気が整い、結果的に仕事や学習にも集中できるようになった。一見「時間のロス」に見えても、心の整理が先に必要なのだと実感した。
振り返りとこれから
文系出身の自分がどんなふうにITの世界に入っていけるのか、まだ手探りの状態ではあるけれど、ようやく「学びのステージに立った」感覚がある。
来週はいよいよWindowsPCが届く。本格的にSAPの操作を学びながら、わからないことにも前向きに向き合っていきたい。一歩ずつ、自分のペースで進めばいい。

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